靴の内側のかかと部分が破れてしまったので補修した話

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靴の内側のかかと部分が破れてしまった。

が〜ん。

 

 

トレッキングシューズなので通気性の良いクッションを包んだ

メッシュになっているので破れやすいのだろう。

最近のリュック、バックパックなども背中の負担を和らげるため

背もたれがクッションメッシュになっていることが多く、

数年で背中で擦れて破れてしまう。

耐朽性を考えれば、コーデュラ等強化ナイロンか、

滑り止めの付いたウレタン等がいい。

 

 

買ったのは5年ほど前だがそんなに頻繁に履いたわけではないので、

その他はまったく劣化はなく問題ない。 修理をしてまだ履きたいと思い、

近くの靴修理スタンド、ミスター・ナントカへ持って行った。

 

 

−スミマセン、靴のかかとの内側のメッシュが破れちゃったんですけど。

 

「あーこれね、これはね、やっかいですよ、特殊な修理になりますからね。

ずいぶん特殊になるんですよ」

 

−そうですか、料金はいくらかかりますか?

 

「これは特殊な作業ですんでね、ここ、ここ、を直すときに特殊になりますんで、

4,000円になります」

 

−両足で、ですか?

 

「いや、あー両方とも破れちゃってますねえ、両足で8,000円になります」

 

(けっこう高いなあ。もう少し足したら新しいのが買えそう。

だけど直したらまだ全然履けるしなあ。仕方ないか〜)

 

−大丈夫です。どのくらいかかります?

 

「えーと、これはね、特殊になりますからねえ。

えーと、14… 」

 

−14日ですか?  そのくらいだったら待ちますよ。

 

「いや、週、ですね。14週間です」

 

−えっ? 14週…ってことは…3ヶ月半? 今からだとだいたい… 8月の終わりってことですか?

(ちなみにこのときは4月の終わりだった)

 

「そう、なりますね。なにしろ特殊な… 」

 

−…わかりました、ちょっと夏の終わりまでは待てないので、やめておきます〜

 

ということで持って帰ってきた。

物があふれる現代社会において靴や鞄などを補修しながら

長く大切に使おうというのはとてもいい心がけだと思うが、

よく言われるように最近では修理するよりも新品を買ったほうが

ずっと安かったりすることが多い。

 

デジカメやインクジェットプリンタも、メーカーに修理に出すと、

修理代にあと数千円足すと新機種をご案内できますがどうしますか、

と聞かれる。メーカーにしても、人員を割いて修理する採算よりも

新しい商品を買ってもらっ方が安上がりなのだ。

 

使い捨て文化みたいで、あまり感心しない風潮だ。

数万円するような革靴や鞄なら、メンテも兼ねて一回1万円ほど

かかったとしても数回修理に出しながら長く使ったほうがいい状態で

結果長持ちするので、特にこういうスポーツで使うような靴は

履き潰すつもりでガンガン使って買い換えるのがいいのだろう。

 

とはいっても、山歩きに履いたこともないし、5年間で30回程度しか

使用していないので、このまま捨ててしまうのも忍びない。

「靴 かかと 補修材」などで検索すると、自分で簡単に補修ができる

商品がいくつか見つかった。 その中でも破れた素材に近い、

黒のメッシュのラインナップがある、「すりきれボーエー帯」という

なんともふざけたネーミングのものを買ってみた。

 

もうすでに破れてるからボーエーはできていないんだけどね。

2枚入り900円。黒、ブラウン、キャメル、アイボリーがある。

 

 

店の商品名では「すりきれボーエー帯」だったのに、

パッケージでは「すりきれ防衛隊」が正しいみたい。

ダレだ、カタカナにしたのは。

 

 

中敷きを取り出して、

 

 

シートを準備する。こんな感じのメッシュシートで。裏側はシール。

靴に使われているメッシュ部分に比べると穴が大きく、鞄の肩パッドなどに

よく使われるメッシュだ。

 

 

シールを半分はがし。かかとに貼るため位置を確かめる。

 

 

良い感じで貼れた。

 

 

ついでにかかとが破れていた他のスニーカーにも

シートを貼る。合皮のスニーカーだ。

 

 

色はキャメルとブラウンがあった。今回はキャメルがぴったり。

 

 

違和感なく貼ることができたのだ。

 

 

あとは履き心地がよかったらいいんだけれど。

 

 

かかとが破れたら、素人仕事でとりあえずはダイジョーブ、ということがわかった。

 

(追記)

皮スニーカーの方はけっこうぴったりとくっついて問題無いんだけれど、

黒メッシュのトレッキングシューズが、1回履いて出かけて靴を脱いだら、

少しめくれてしまっていた。湾曲している部分がだんだんはがれてめくれてくるようだ。

 

 

家にあった糸無しでも布をくっつけて鞄なんかを作ることができるボンドで

貼ってみようと思う。

 

 

はがれてきている部分にボンドを塗る。

 

 

そのままではまたはがれてきそうなので、アイロンを低温にして圧着させる。

 

 

念には念を入れてクリップで留めてボンドを定着させる。

 

2日置いてみた。

クリップを取るときに苦労したのでボンドの付けすぎに注意。

 

オウ! バッチリで〜す。

 

 

自分で手間を掛けると、いっそう愛着がわくってものだ。

はきつぶすまでガンガン履こうと思う。

 

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2017-05-15 | Posted in BLOGNo Comments » 

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