自転車のヘルメットはかぶらぬ
自分の記憶が定かなら。
50ccの原付バイク、いわゆる原チャリ(ケッタ)に
ヘルメット着用が義務づけられたのは
僕が小学生のころだった。
めんどくさいな〜、なんていう会話を
なんとなーく、覚えている。
ってことはそれまではノーヘルで
時速60kmとかで公道を走り回っていたのか。
おそるべし。
書いていて思い出した。
規格外に頭が大きい友人。ヘルメットが頭に入らず、
無理に頭のてっぺんにちょこんと載せて走るも当然ながら
警察に違反をとられ、
でも入らない物はどうしようもないからと、
半ばヤケクソで結局6回捕まって免停になった友人がいた。
(今は知りませんが当時はノーヘル1回1点、罰金無し。期間内累積6点で60日免停)
信号待ちで交機のおまわりさんに後ろからポンポンと肩をたたかれて
「気の毒やけどな〜」と切符を切られたそうだ。
大人になり文明に逆らい動力から人力へ、
すなわち自転車に乗るようになって、雨風を防ぐため
つば付きのキャップなんかはかぶっても、思いし暑いし
安全のためのヘルメットは持っていなかった。
先日、ここ数年ずっと売り切れだったのに再入荷のメールが来て、
これも何かの縁とポチッと自転車のヘルメットを買った。
bernのマットブラック。前から欲しかったヤツだ。
コイツにはキャップのツバが内蔵されていて、
ニューヨークはマンハッタンなんかでピスト乗りのバイク・メッセンジャーたちが
走行中のバスや車につかまってスピードを出して走り回る
命知らずな映像などで目にするヤツ。
死に急ぎたいのか、でも頭は守りたいって。日本では考えられない。
だけど、だけど。
このヘルメット、マットブラックでカッコ良くてすごく好きなんだけど
いままで外でこれをかぶって走っている人を見かけたことがない。
日本でロードバイク、クロスバイク、マウンテンバイクなど
自転車のヘルメットといえば
大人はガッチャマンのヘルメットみたいなフォルム、
子どもは安全第一の通学用ヘルメットと相場が決まっている。
決まってないけど決まっているんだ。
ニューヨークなら様になってもオーサカではどうなんだろう。
いっそホテルニューオーサカへ行ってしまおうか。
そんなこんなことを考えるとなかなか装着して外に出れなくて、
今日もこの電灯にぶら下げたまま、キャップをかぶって出かける。
自転車に乗ってポケモンGOを操作しつつ(おそらく)、
横道から勢いよく飛び出してくるのは
心臓から心臓が飛び出しそうになるので
ホントやめてくださ〜い。