シン・ゴジラを公開初日に観てきた
本日から一般公開。楽しみにしていたシン・ゴジラ。
最終上映に間に合った。
ザ・特撮。素晴らしかった。ありがとう庵野監督。カントク!
大阪芸大の同期で盟友、「アオイホノオ」の漫画家、島本和彦さんが
昼過ぎに「庵野…オレの負けだ…」とツイートされていて胸が熱くなった。
庵野監督の会見でゴジラ作ってたからエヴァンゲリオン次回作の
製作ぜんぜん進んでないって言ってたけど、
いやしかたないでしょう!
すごく良かった。マグマのように燃えているゴジラ、ホントに
カッコイイ。最近のゴジラは手が大きくて、その方がデザイン的に
バランスが良いのは分かるんだけど、なんだかなあ、、と
思っていたけど、シン・ゴジラは手がちっちゃい!
この方がリアリティがある。
今回は形態の進化もミソだからだろうけれども。
ゴジラが誕生したのは戦後間もない昭和29年のこと。
空襲や原爆投下により焼け野原となった日本。
戦勝各国が核実験をくり返す中、水爆実験がきっかけで
覚醒したゴジラは強いメッセージ性、反戦、反核を背負っていた。
それから60年余、3.11を経験した我々日本人は
また新しい業を背負ったシン・ゴジラを目の当たりにする。
破壊された東京。がれきや、放射線レベルの上昇、
それらのシーンは3.11の悲劇を嫌でも思い起こさせる。
自衛隊の防衛出動にかかるやりとりはまるでドキュメントのようだ。
ビルが倒壊し、東京が焦土と化すシーンは邦画では近年まれに見る大迫力CGだけど、
個人的には後半の線路を利用した「無人新幹線爆弾」「無人在来線爆弾」
(なんじゃそりゃ〜)
が何か日本人としてグッときた。あれはきっと語り継がれるシーンになるだろう。
ゴジラとの最終決戦のシーンは庵野監督らしく
使徒が来襲したエヴァンゲリオンの戦闘シーンを思い起こさせる。
エヴァンゲリオンでは近場のビルがパカッと開いて巨大な銃が
出てきたりするのだが、それに近い印象だ。
3週間前、インデペンデンス・デイ:リサージェンスの公開初日を
観に行ったときと比べて観客は5倍ほど入っていて、
内容も5倍面白かった。ホントに。
エンドロールが終わるまで誰一人席を立つ人はおらず、
久しぶりに活気のある上映だった。
玄関に飾りたい…。
最後に、ゴジラの動きは狂言師の野村萬斎氏がモーションキャプチャで
演じたものを取り込んでいるらしいけど、、、
言われないと分からんかった〜!