「商売繁昌で笹持って来い!」今宮戎神社のえべっさんにお参り
「商売繁昌で笹持って来い!」
今年も商売繁盛を願って今宮戎神社の十日戎にお参りしてきた。
いわゆる商売人、自営業の人だけで無く、会社員の人だって自社の繁栄を願って、
お母さんや子どもたちだってお父さんの仕事がうまくいくように願う。
だから毎年ものすごい人。人。人。
1/10の「本えびす」に行くことは決めていたのだけど、
昼にニュースやTwitterで見ていたら
南海電車の新今宮駅から一歩も動かない行列だと言っていたので
では日が落ちてから福娘が帰ってしまう21時までに行くことにしようと
楽観的な気でいた。福娘には笹に縁起物の笹飾りを付けてもらうのだ。
19時。昨年の笹を持ってえべっさんに会いに行く。
南海電車の新今宮駅から今宮戎神社の境内までは比較的
すんなりと来られたが、境内は入場規制がかかっていて、そこから賽銭箱までが
まったく動かない。結局賽銭を投げて身をよじって列を離れたのは20時半だった。
お賽銭を入れて柏手を打って今年の願い事を、、する余裕なんてない。
賽銭を投げる手を上に出すのもやっとなんだもの。
入場制限をする警察官。
アナウンスが賽銭を済ませたら速やかに横に退くように繰り返す。
さわやかな青年からパリッとした青い新しい笹をもらい、
良さそうな福娘に笹飾りをつけてもらう。ふくよかで笑顔がパッと素敵なお嬢さんだった。
いったい朝からどれだけの飾りを笹につけたんだろうか。ご苦労さまです。
今年も福をかき込む熊手、お腹いっぱいご飯がいただける俵、そして小判にした。
はあ〜今年も疲れたが無事に笹飾りを手に入れたぞ。あとは家まで持って帰らねば、、と
気を許していてうっかり忘れるところだった。
えべっさんは耳が遠いので、本殿の裏手に回ってドラをバンバンたたいて
「えべっさん、聞いてるか〜頼んだで〜!」と騒がしくお願いしないと
いけないのだ。ツレじゃあるまいし、なんちゅうフレンドリーなお方なんだ…。
神社を出たところで、帽子に袴のえべっさんの格好をして5円玉を配っているおじいさんに
今年も5円玉をいただく。まさか本物のえべっさんだったりして!?
そうじゃなくても、福を人にお裾分けしている人にはきっと幸せが訪れる。
行きたい店があったのでなんばまで歩いたが店は満員で入れそうになかったので
当てが外れてどうしようかなと歩いているうちに1時間ほど歩いて
谷六の焼き鳥屋、國型製作所で一杯(ホントは六杯)やって、ついでに久しぶりのBARに行く。
マスターに、「笹はもらったらまっすぐ家に帰らないと、
途中でどこかに寄ったらそこに福を落としてしまうねんで。
ま、ウチは福を落としてくれるからええんやけど笑」
な、なんと〜。そういや何か聞いたことあるぞ〜。毎年寄り道して帰っていた。
でもまあ、縁起が悪いならともかく、
寄り道をしたお店に福を分けられるんだったら、それもいい。
結局、今宮から森之宮まで笹を掲げて歩いて帰ったことに。
所定の笹飾り軸に笹を飾って。
今年も一年、よろしくお願いしま〜す。